公益財団法人美術院 国宝修理所は仏像修理・文化財修理を行なう団体です。

事業→ (1)古文化財である美術工芸品(彫刻及び大型工芸品)の修理
     (2)古文化財である美術工芸品(彫工及び大型工芸品)の修理技術者の養成
     (3)古文化財である美術工芸品(彫刻及び大型工芸品)の模写・模造
     
(4)古文化財である美術工芸品(彫刻及び大型工芸品)の修理技術に関する調査研究、公開
模写・模造〜制作技術の調査・研究
文化財保護の一貫として、国宝指定の仏像など優れた作品を模造する仕事があります。
 美術院 国宝修理所が行なう模造は、単に原品の形を真似るというのではなく、原品に用いられた材料・構造や制作技術にいたるまで復元することを目的とします。
 模造の対象が木像であれば原像の材と同種で太さ・木目も近似する木材を探し出す、模造の対象が塑像であれば原像に用いられた塑土の採取場所を探索し同種の塑土を入手するなど、材料の選定からこだわりをもって作業を行ないます。
 模造にあたっては、原品に用いられた制作技術について綿密な調査・研究を行ないますが、その過程で知り得た各時代の特徴的な技法は、文化財修理に生かされていきます。
4. 古文化財である美術工芸品(彫刻及び大型工芸品)の修理技術に関する調査研究、公開
新しい修理技法の考案
 美術院 国宝修理所では、伝統的修理技法の継承とその錬磨のみで良しとはせず、常に創意工夫をして、既存技術の改良と、新技術を考案することに努めています。
 
新しい修理材料の導入〜適切な使用法の研究
 今日では科学技術の進展により、合成樹脂などの新しい修理材料が次々と開発されており、それらのうち保存科学の専門機関で十分に検討され、使用可能と認められた材料が、文化財修理の現場に提供されています。
 たとえば、虫蝕・腐蝕・漆箔の剥落箇所などの修理に用いる接着剤や硬化剤についてみると、美術院 国宝修理所では、漆・膠(にかわ)・ふのり等の伝統的な材料を使用するのが原則ですが、それらでは修理が困難な場合に限り、合成樹脂を使用することがあります。
 合成樹脂の登場により修理の可能性は広がりました。しかし、合成樹脂と雖も万能ではなく、使用については十分な配慮が必要となります。
 美術院では常に、合成樹脂をはじめとする新しい修理材料を使いこなす技術と判断力を養成することに努めています。
  1. 古文化財である美術工芸品(彫刻及び大型工芸品)の模写・模造
 TOP
 組織・沿革
 事業
 刊行物
 資料
 
 修理・制作・模造のご依頼
 技術職員の採用
 
 連絡先
 
お知らせ
 更新記録
 
 このホームページについて
 
 
  
財団法人美術院 国宝修理所